人間同士のコミュニケーションにおいて、言葉によって伝えられるメッセージは全体の35%にしか過ぎず、残りの65%がいわゆる非言語コミュニケーションと呼ばれる「表情」「動作」「間」「接触」など、言葉以外によって伝えられていると言われています。
実際に対面しているときには、言葉と同時に言葉以外で思いを伝えることができますが、インターネット上のようなデジタルコミュニケーションの場においては、表情が見えない、声の調子がわからないなど、言葉以外の非言語の部分で伝えることはできなくなります。
そうなると、ネット上のコミュニケーションでは、言葉だけで真意を伝えなければならず、これには相当な意識で「配慮」しないと誤解を招きやすくなります。
「配慮」こそがネット上でのコミュニケーションの大切なところです。では、どのように「配慮」したらよいのでしょう。言葉だけで伝える際の「配慮」とは、相手に対する「やさしさ」と「思いやり」です。
また、ネット上で一度書かれたものを、ほぼ完全に消し去ることは困難です。
だからこそ、ネット上の書き込みには、いつも以上に責任感を持って言葉を慎重に選ばなければなりません。
仮に誰かが自分あてに厳しい言葉を書き込んできたとしても、感情的にならないで、すぐに反応したり、大きなトラブルに発展しないよう言葉を選ぶなど、十分な「配慮」が必要です。